メディアをめぐるテクノロジーやビジネスモデルをテーマにすえるオピニオンブログMonday Noteが、昨今のWeb上のニュースメディアについて痛烈な記事を掲載しています。「Proof by Mask」がそれです。
スマートフォンやタブレット系のデバイスの躍進は著しく、それらプラットフォーム上でのニュースメディアは、アプリケーションとして新たなデザインに取り組んでいます。
その一方で、従来から存在するWeb版ニュースメディアではどうかと言えば、停滞、もしくは悪くなる方向にあると、筆者は指摘します。
その一方で、従来から存在するWeb版ニュースメディアではどうかと言えば、停滞、もしくは悪くなる方向にあると、筆者は指摘します。
その例示が、「マスクによる検証」です。
各国の著名なWebニュースメディアの総合トップページで広告が表示されている領域を赤く“マスク”すると、コンテンツ領域と広告領域の表示面積がほぼ拮抗、もしくは逆転してしまっている事態が浮き彫りになります。下図はThe Gurdianサイトの例です。
記事はこのような現象は、この数年間、景気との相関による買い手市場へのシフト、大量に供給される安価な広告との熾烈な競争の結果としています。
では、このようなWeb系ニュースメディアのデザインの傾向が、結果として何をもたらすでしょうか。
それは、読者の失望、オリジナルの情報源である各ニュースサイトから“まとめサイト”などへの読者流失といったことでしょう。
それは、読者の失望、オリジナルの情報源である各ニュースサイトから“まとめサイト”などへの読者流失といったことでしょう。
また、記事は、今後さらに普及するモバイル機器のディスプレイでは、このような際限のない広告表示領域の拡大は困難とも述べています。
デジタルな(ニュース系)メディアは、この悪循環を脱し読者に良好なコンテンツ消費体験を提供できるようニュースサイトの再構築に着手しなければならないはずですが、それは可能でしょうか。
(藤村)