クラウド革命が消費者にもたらすもの——アプリか? HTML5か? の先にあるもの

ITを語ろうとする際、もはや“クラウド”というキーワード抜きにそれを行うのは困難です。
これまでは、大がかりな費用と期間と手間をかけて行うものであった企業における情報化投資は、クラウドの台頭により、膨大な初期投資を必要とせず迅速に行うことが可能になりつつあります。まさに“クラウド革命”と言われる変化です。

しかし、クラウド革命は企業の情報化投資にインパクトを与えるだけではありません。
政府や自治体の情報インフラに影響を及ぼし、そしてついにその影響は、個人、消費者の世界に到来しつつあります。

ITmedia オルタナティブブログに、山崎秀夫氏が興味深い投稿をしています。「パーソナルクラウド(消費者クラウド)サービスと繋がり革命の凄さ!!」は下記のような視点を提供しています。

パーソナルクラウド(消費者クラウド)サービスと繋がり革命の凄さ!!:インターネットの第二の波とソーシャルメディアマーケティング:ITmedia オルタナティブ・ブログ via kwout

<ネイティブアップスが主、HTML5が補足>

iCloudに典型的に見られるように視聴者は雲=webを意識しないで活用するのが理想となります。そうなればプル型のブラウザーよりプッシュ型のネイティブアップスが主、HTML5がそれを補足する形に進むでしょう。筆者は何時も「昨日自宅で作った原稿がいつの間にか会社のパソコンにそっと置かれている。小田急線の中でスマフォで読める。」のを何故か「魔法だ」と感じていますが、企業と異なり、生活者にはこの魔法感覚が大切だと思っています。不思議なユーザーインターフェースですよね。

一方企業クラウドはどう考えてもブラウザー中心、HTML5中心です。

<専門性を喪失する多様な機器の繋がり>

企業クラウドに対する特徴は、幾つかありますが、まず挙げられるのが多様な機器が巻き込まれる点でしょう。企業クラウドの場合、基本がパソコンとラップトップパソコンであり、後は多少モバイル機器が加わる程度です。

一方パーソナルクラウドはパソコン、スマートフォン、タブレット、スマートテレビ、ゲーム機、音楽端末、自動車など多様な機器が繋がります。

これが興味深く感じられた理由は、最近つとに目にすることが多くなった“ネイティブアプリか? HTML5か?”といった技術(的ソリューション)議論のその先へと、ブロガーの視線が届いていると感じるからです。
クラウドと結びつくことで、消費者の体験のどのような部分が変化するのか?
それは従来、コンピュータという特別なデバイスだけがネットワークとの接続を司っていた状況が変化するということです。つまり、身の周りにあるカメラが、電話が、そしてTVがクラウドと結びつき「魔法」の箱へと変身するのです。
消費者にとり、クラウドとはこれまでバラバラに手にして、触れていた個々のデバイスを知的に連携させ、容易に高度なアウトプットへと導いてくれる存在です。カメラやTVが元来そうであるように、キーボードやマウスではなく指先などの直感的な操作によりそれが実現するという体験も見逃せません。

さて、このようなコンシューマをめぐるクラウド革命が、筆者の関心事である“メディアの未来”にも大いなる変革をもたらすだろうということも、最後に付け加えておきたいと思います。
20年も前に、MicrosoftのCEOであったBill Gates氏が“Information At Your Fingertips”というスローガンで述べたビジョン、「指先ひとつで情報を操れるように」なることは、それはそのままメディアの革命でもあるからです。
その時々、異なる状態から、求めるコンテンツを容易に引き出し、駆使する。デバイス、アプリ、そしてメディア(コンテンツ)のそんな連携が可能になることに、消費者のクラウド革命の意義の一端があると受け止めるのです。メディアにおけるクラウド革命、その方向に向かって材料は整いつつあります。
(藤村)

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