「次のアクションにつながる」情報フローとは何か—[Evernote Clearly が埋める日常の情報フローの「継ぎ目」]

Evernoteはデジタルな情報であればなんでも、クラウドへと保管できる便利な情報整理ツールとして知られています。
したがって、“情報の保管=後で読む”ためのツールとして意識されている方々も多いことでしょう。筆者もその一人です。
そのEvernoteがChromeブラウザ用拡張機能「Evernote Clearly」をリリースしました。
ブログLifehacking.jpがこのClearlyを取り上げています。「Evernote Clearly が埋める日常の情報フローの『継ぎ目』」がそれです。

同投稿には刺激的される意見が含まれています。本稿ではそれに少々こだわってみようと思います。まずは、その箇所を引用してみます。

ウェブページを読む際に、広告やよけいな部分をそぎ落として本文だけをじっくりと読みたい。そんなニーズに対応する機能は Safari にもありましたし、Instapaper のようなツールがそれを可能にもしてくれていました。

しかし案外なかったのが、「スタイルを除去したページを読んでから次のアクションにつなげる」というソリューションです。

Lifehacking.jpの3層表現Evernote Clearly が埋める日常の情報フローの『継ぎ目』」より

引用中の「ページを読んでから次のアクションにつなげる」の意味を示したのが、上図です。
ここでブログの筆者は、Clearlyが何と何をつなげると言っているのでしょうか?
それは上図で、Webコンテンツ(「Input」)と後で読む系ツール(「Read it later」)、そして、各種ソーシャルメディア(「Sharing」)の3層でしょう。Clearlyは「Input」(Webブラウザ)に連携し、以後の2層をスムーズに繋いでいくのです。

改めて「……次のアクションにつなげる」の表現に着目してみましょう。

デジタルコンテンツ(「ページ」)を読むという行為は、それ自体で終わらないのだと、ブログの筆者は語っているようです。
ページを読む行為は、「保管する」「改めて読む」などへと繋がっていきます。さらに、そこからソーシャルな知人たちへと共有したり、あるいは、自らのブログ等の記事へと送り込むというように、「次のアクション」があると述べているのです。

少し敷衍すると、デジタルメディアの時代、あるいはソーシャルメディアの時代には、読む、保管、共有あるいは表現へと連なる動線が、オフライン時代のそれとは異なり大きく進化しようとしているのです。
読書やメモ、表現(文章を書く等)は、それ自体とても人間的な営為です。この時代は、これらが緊密に結びつき加速する仕組みを整えてきました。
そして、今後はこれをさらに促進支援するような 仕掛けやデザインが誕生するのではないでしょうか? Clearlyだけがその解ではないはずです。
(藤村)

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