Disruption This Week—–29/5/2020

目に止まったメディアとテクノロジーに関する“トピックス”。2020年5月25日から2020年5月29日まで。

 

 

【有料購読者向け記事】:
「改善案の精査で中心的な役割を果たしたのは、公共政策担当の責任者を務めるジョエル・カプラン氏だった。同氏の発言に詳しい複数の関係者によると、同氏は当時、プラットフォーム上で礼儀正しい対話を促すそうした取り組みについて、『おせっかい』だと主張していた」。——「当社のアルゴリズムは人間の脳が分断に引かれる点につけ込んでいる」との社内の提案に当初は耳を傾けていたCEO、しかし、その後、改善へのアプローチは骨ぬきとなったという。

 

 

写真・動画の撮影を軸にしたスタッフを調達できるマーケットプレイスStringrが、登録スタッフ10万に超に。Reutersその他から600万ドル弱の資金調達。同社CEOは、危機に直面するニュースメディアにとってのソリューションとなると述べる。

 

 

【有料購読者向け記事】:米Snap(Snapchat運営会社)、中国で人気のWeChatのビジネス手法を踏襲、外部開発者らが“ミニアプリ”をSnapchat上に開発できる仕組みづくりに着手。現在の広告収入依存から、アプリ内課金など新収入源を模索する。

 

 

「SoundCloudは4月、『Direct Support Links』と銘打って、SoundCloudの会員(≒ミュージシャン)のページの右上に、PayPalやPatreon、Kickstarterなどのアーティストサポート用リンクを開設できるサービスを設置した」。

――アーティストに寄り添うSoudCloud。零細なアーティストには収益化の道を閉ざすYouTube。こういう折にスタンスが見えてくる。

 

 

News Corp Australia、傘下の日刊紙などの印刷版100タイトルを休刊に。従業員の1/3を削減する計画と同社会長が意向を述べる。デジタルファーストではなくデジタルオンリー化の波が、オーストラリアのローカルメディアに。

 

 

買収を重ね、スポーツやエンタメなど7つのメディアを取り揃えて運営するとともに、共通の技術基盤を構築、そのソリューションを外販もする米Minute Media。同社幹部へのインタビュー記事。編集ワークフロー、コラボレーション、そして収益の多様化がキーワード。新型コロナの脅威の下、在宅での作業の効率化や、スポーツ競技が失われたことで、過去のコンテンツのリメイクを手法化したなども興味深い。

 

 

「具体的な取り組み内容としては、他人への嫌がらせ、個人に対する名誉毀損や侮辱などを意図したコンテンツの投稿を禁止し、利用規約に記載するとともに、禁止事項についての啓発広報を実施」。

——団体としての素速い意思表明は印象的。ただし、SNS(ソーシャルメディア)にだけ課題を押しつけてしまうリスクや、取り締まりの強化を意図する法制化の是非についても、議論がなされなければならないはず。

 

 

ニュージーランドの大手ニュースメディアStuff(日刊新聞とWebサイトを運営)、同社CEOの Sinead Boucher氏に1NZ$で売却へ。同社はエンタメ系メディア企業傘下にあり、売却の危機にさらされていたという。Boucher氏は、スタッフらがStuff事業を所有するモデルを追求するという。
「スタッフが直接所有権に関わることができるような所有権構造にしたいと思っていたが、将来必要に応じて新たなパートナーや投資家を呼び込むことができるようにしたいとも考えている」。

 

 

「エンタメでもスポーツでもなく、政治に関する事象なのに、Youtubeの引用がYahooニュースに迫っていたことです。テレビだけでなくWebでも、ニュースを動画で摂取する体験がじわりじわりと増えつつあるのではないかと感じました」。

——自分も、特に現下の新型コロナウイルスの猛威でYouTubeがよく観られているということを、YouTube=エンタメという文脈で受け止めていたら、それは違う文脈だったという体験を何回かした。本記事のブロガーがそれをある程度ファクトを通じて示してくれた。感謝。

 

 

学生が始めたビジネス系ニューズレター(メルマガ)「Morning Brew」が、4年で200万購読者に近づく大躍進、との話題は何度か紹介してきた。記事は、その成功要因と失敗した読者獲得策などを丹念に紹介する。プロモーションで成功したクリエイティブの話題、購読者紹介キャンペーンのインセンティブ、そして、広告の上顧客の獲得法への言及は、実践的で役立つ。

 

 

【ご紹介】:
月イチ連載が、日経新聞電子版に掲載されました。よろしければどうぞ。➡️ 米著名投資家が占う「コロナ後」 人気競技がeスポーツ化

 

 

【ご紹介】:
私が編集に携わる「Media×Tech」で、新たに「デジタル人材戦略シリーズ」として静岡新聞・静岡放送グループの取り組みをめぐる取材記事を掲載しました! よろしければどうぞ。

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