テレビ ビジネスはどう“スマート”になるのか—[地デジ化・スマートテレビで広告は変わるのか]

「スマートテレビ」という用語がにわかに取り沙汰されています。地デジ放送への移行が終息して“次なる家電商戦”づくりとうがった見方もありますが、わが国に止まらず、世界でスマートテレビが、デジタルメディアの急先鋒として認められ始めたことも背景にあるようです。

このタイミングで、水島久光氏がWirelessWireに示唆的な記事を寄せています。「地デジ化・スマートテレビで広告は変わるのか」がそれです。
同氏は本論とスマートテレビについて下記のように述べています。

テレビがデジタルになるということは、システムがもはやテレビの”完結性”を保障しないことを意味する。2011年7月24日を過ぎたばかりの今は、とりあえずまだ新しい環境にかつての「テレビ」をコピーペーストした状態に過ぎないが、これからはますます他のメディアとの干渉・混沌化が進んでいくであろう。そんな中でテレビが「スマート」を目指すということは、どういう意味をもつのか。それはまさしくデジタル環境下での「テレビ」のコア(核心)を、新たにデザインすることに他ならない。

コンテンツを楽しむ新たなシステムの誕生。その未来を占うと同時に、ビジネスモデルにも大きな変化をもたらすトレンドに注目しておきたいと思います。
(藤村)

「新聞」メディア、ソーシャル化の試み—[新聞に「次号予告」が出る日]

英大手新聞「The Guardian」が興味深い試みを開始しました。
取材や企画中の記事の情報をどんどん読者に公開していくというのです。下記のように小林啓倫氏がブログ「POLAR BEAR BLOG」で紹介しています。
常に特ダネを追っているような新聞の編集体制であっても、従来のような情報守秘とソーシャル化で読者の参加を喚起していくアプローチとを天秤にかけた試みが始まっているわけです。試みの成否に注目です。

例えば誘拐事件に関する情報など、守秘義務等の理由でここには掲載できない記事もあるそうですが、なるべく情報を開示して行く予定だそうです。また個々の記事について何か意見のある人は、メールでメッセージを送ることができると同時に、記者のTwitterアカウントに対するメッセージ、またハッシュタグ”#opennews“をつけてのツイートでもOKとのこと。

(藤村)