“アプリ経済”、ひたすら加速—[モバイルアプリケーションのダウンロード数、2015年までには980億件を突破か?]

TechCrunchがスウェーデンの調査会社Berg Insightがまとめたモバイルアプリケーションの市場規模に関する調査結果を伝えています。
モバイルアプリケーションのダウンロード数、2015年までには980億件を突破か?がそれです。

昨年、有料アプリケーション、アプリケーション内販売、定期購読料などによるアプリケーションストアでの売上は16億ポンド(21億5000万ドル)だった。
これが2010年から年率40.7%の成長を続け、2015年には118億ドルになるということらしい。

2010年に約1700億円という市場規模は、例えば、わが国の市場(パッケージソフト市場)2兆2000億円(2009年の値、IDC Japanの調査による)に比べても小さなものにしか見えません。しかし、これが15年になるとどうでしょうか? 国内市場は低迷、もしくは縮小ということを計算に入れれば、その半分ほどの規模までに到達するというのです。

人口に占める利用者比率が著しく高いモバイル(携帯電話等)分野で、かつ、利用者が1人当たり数本ものアプリを購入する可能性が高い市場。
こう考えると、高くても数百円程度が常識のモバイルアプリの市場の可能性が、計り知れないほど大きく見えてきます。
スマートフォンの普及が本格的に加速したばかりの現在。モバイルアプリが果たす経済的効果はIT産業に止まらないインパクトを秘めているはずです。

モバイルアプリケーションのダウンロード数、2015年までには980億件を突破か? via kwout

補足)著名なアナリストMary Meekerが先日(2011年11月18日)に行った講演では、
全世界のモバイルアプリと広告の成長(2008年から11年まで)が分かりやすくチャート化されています。
(藤村)

テレビ ビジネスはどう“スマート”になるのか—[地デジ化・スマートテレビで広告は変わるのか]

「スマートテレビ」という用語がにわかに取り沙汰されています。地デジ放送への移行が終息して“次なる家電商戦”づくりとうがった見方もありますが、わが国に止まらず、世界でスマートテレビが、デジタルメディアの急先鋒として認められ始めたことも背景にあるようです。

このタイミングで、水島久光氏がWirelessWireに示唆的な記事を寄せています。「地デジ化・スマートテレビで広告は変わるのか」がそれです。
同氏は本論とスマートテレビについて下記のように述べています。

テレビがデジタルになるということは、システムがもはやテレビの”完結性”を保障しないことを意味する。2011年7月24日を過ぎたばかりの今は、とりあえずまだ新しい環境にかつての「テレビ」をコピーペーストした状態に過ぎないが、これからはますます他のメディアとの干渉・混沌化が進んでいくであろう。そんな中でテレビが「スマート」を目指すということは、どういう意味をもつのか。それはまさしくデジタル環境下での「テレビ」のコア(核心)を、新たにデザインすることに他ならない。

コンテンツを楽しむ新たなシステムの誕生。その未来を占うと同時に、ビジネスモデルにも大きな変化をもたらすトレンドに注目しておきたいと思います。
(藤村)

「新聞」メディア、ソーシャル化の試み—[新聞に「次号予告」が出る日]

英大手新聞「The Guardian」が興味深い試みを開始しました。
取材や企画中の記事の情報をどんどん読者に公開していくというのです。下記のように小林啓倫氏がブログ「POLAR BEAR BLOG」で紹介しています。
常に特ダネを追っているような新聞の編集体制であっても、従来のような情報守秘とソーシャル化で読者の参加を喚起していくアプローチとを天秤にかけた試みが始まっているわけです。試みの成否に注目です。

例えば誘拐事件に関する情報など、守秘義務等の理由でここには掲載できない記事もあるそうですが、なるべく情報を開示して行く予定だそうです。また個々の記事について何か意見のある人は、メールでメッセージを送ることができると同時に、記者のTwitterアカウントに対するメッセージ、またハッシュタグ”#opennews“をつけてのツイートでもOKとのこと。

(藤村)