会話型メディア/“ステートフル”なメディア戦略 再論

Facebook、Microsoftらが会話型ボット技術を開発者に公開、
「会話型メディア」の構想に現実味が生じている。
会話型メディアにどのような戦略的意義があるのか。
メディアが現在、直面する課題の整理を通じて考えてみよう。

消費者は、かつてないほどの情報取得の経路(情報流通路)の多様化に直面しています。
その結果として、消費者は一意の情報や特定の流通路に固着する動機をますます希薄化させています。
一方で、デジタルな情報流通路と、知人や家族らとの交流(コミュニケーション)の場とが融合を始めていることもあり、消費者は、情報接触についてさらなる多様性へと引き込まれている状況にあります。
メディアを運営する人々は、この状況を「価値ある情報を収集する場と、その都度生起しては消滅していくような情報交流の場を同一視はできない」と座視してもいられなくなりました。状況は、消費者の情報活動一般という総量の中における時間や関心の争奪戦の激化を意味しているからです。
そこで、情報接触の場の確保や、その座の奪回を意図した新たなメディア戦略が求められることになります。本稿はそのフレームの提示を試みるものです。
(本稿は、2014年「
メディア消費の断片化を超える/ステートフルなメディア小論」「会話型メディアの試み/ステートフルなメディア小論」を合わせて改稿したものです。) 続きを読む

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